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2007.07.21
ラニーニャと守宮
今年は、ラニーニャ現象(東部太平洋赤道域の海水温の低下)で、夏は猛暑で冬は寒さが厳しいのだという。
ちなみに、ラニーニャはスペイン語で「女の子」、エルニーニョ(同地域での海水温の上昇)は「男の子=神の子イエス・キリスト」という意味だそうである。
このラニーニャに加えて、インド洋では、ダイポールモード現象(インド洋東部は海水温の低下、西部では上昇)が起きていて、これも日本に猛暑をもたらすというダブルパンチである。
この二つが同時に起きたのは、1967年以来で40年ぶりだそうだ。
この年は、関東地方で旱魃が始まり、その後、各地で豪雨が続いたという。
当時のことは、まだ学生気分も抜けなくて生活感もなく覚えていない。
しかし、その年のはじめの大雪は記録的なもので、一月にスキーへ行ったが、宿への道路は車が入れず、国道から1時間も荷物を背負って雪の中を歩いた。
当時のスキー板は、まだヒッコリーが主流で、しかも身長より30cmも長い。
私はというと、今の体重の半分を少し上回る位しかなく、その細い体で、長い重いスキーと革の重いスキー靴、さらに一週間分位の荷物を背負っての雪道は最悪だった。
友人たちが助けてくれたので、何とか宿までたどり着いたが、その印象が強すぎて、帰路は、再度国道まで歩いたのか、車が迎えに来てくれたのかさえ覚えていない。
子どもを持って数十年、以来、殆ど毎日、午後7時前のNHKの天気予報を見続けている。
明日の天気で、子どもに何を着せようか、傘を持たせようか、大物の洗濯をどうしようか等々、私の生活に欠かせないものになった。
今は、週間予報で雨の日を見ながら、植木の水遣りを加減している。
我が家は、屋上にささやかな庭がある。
以前は、花壇を作って、自動的に水遣りが出来るようにしてあったが、防水工事をリフォームした時に一旦壊した。
その時に、草花を鉢植えにしたのだが、工事が終わった後、また植木屋さんに頼むのも面倒だったのと、後々またリフォームする時の事を考え、以来、鉢植えのままにしてある。
鉢植えで一番困るのは、水枯れである。
屋上は日当たりや風通しが良い分、乾燥が速くすぐ水切れを起す。
葉が繁っていたりすると、多少の雨では土まで届かないで、雨降りなのに水枯れしたりする。
すると、植物は、先ず葉を落として最小限に体力を絞る。
慌てて水をやって持ち直すが、落ちてしまった葉の掃除も大変なのである。
二株ある姫エニシダは、姫なのに130cm以上に大きくなり過ぎ、多少の雨では葉しか濡れず、これを繰り返している。
屋上と外の水遣りには、それぞれ小一時間はかかってしまうが、朝は起きるのが遅く、夕方は忙しい私にとって、結構大変な作業である。
外は、車の出入りがあるので、道路からのアプローチを全面コンクリート張りにしてしまっている。
そのため、ブロック塀隠しの柘植とアイビー以外、ここも鉢植えばかりである。
ここは、毎年、秋〜春と初夏〜秋に咲く花を入れ替えている。
夫は『鉢を誰かに持っていかれる』と言うが、むしろ、それよりも防犯のために置いている。
昨今、この辺りも大変物騒になって、空き巣やバイクでの引ったくりや放火なども起きている。
我が家も、以前、娘婿の車の窓が割られ、何も盗るものが無かったとみえタバコを持っていかれた。
それ以来、センサーライトの設置とともに、沢山の花を飾ることにしたのである。
猛暑、水不足は生活にとっても大変困るのであるが、我が家の植物にとっては死活問題である。
せめて、猛暑から暑さに弱い植物を守ろうと、今年は、屋上の南側全面に高さ6尺のヨシズを張り巡らそうとした。
なぜヨシズかというと、大型台風が来たときや夏の終わりには、取りはずし易いようにである。
後1枚12尺巾を張れば終わるのであるが、そこで、目下挫折している。
それは、我が家にずっと住み着いているが、絶対に遭遇したくない相手に遭遇してしまったからである。
その相手は、守宮(ヤモリ)である。
三十五年前、最初に木造の家を建てたとき、裏の両親の家の物置から我が家の裏へ越してきた。
それから、二十三年前コンクリートに建替えたが、新築した家にどこからか戻ってきた。
人は『家を守るっていうから、いいじゃないか』と言うが、爬虫類、両生類、鳥類という古代の恐竜の仲間が大の苦手な私には、理屈ぬきで嫌である。
そのヤモリは、数年前から、とうとう屋上や玄関わきにも進出してきて植木の陰に住み着いている。
三十五年間で、家の中に入ってきたのは10回も無いが、のろのろとした動きで、時々、雨戸に挟まったりした死骸などを見ると、思わず悲鳴を上げてしまう。
最後のヨシズを張ろうとして、植木鉢を動かしたら、ヤモリが鉢カバーに挟まって逃げられずにヒクヒク動いていた。
鉢カバーを動かせば逃げられたかもしれないが、そばに近づきたくないのと、またその辺に隠れられても嫌なので、そのまま仕事を中断して家の中へ入ってしまった。
夫に頼んで取ってもらうことも考えたが、夫は、必ず私の目に前に持ってきて、わざと怖がらせて面白がる人である。
二日三日して娘に見てもらったら、死骸がなくなっていた。
死んだふりをしていて自力で逃げたのか、それとも鳥が持っていったのかわからないが、まだいるかもわからないので、気味が悪くて鉢が動かせない。
作業も中断したままである。
本格的に暑くならないうちに、早く終わらせたいのだが、家族たちはまことに冷淡である。
『もう、住んでいてもいいから、絶対、私の前には現れないで!私の足音を聞いたら、見つからない場所に隠れて、絶対出てこないで!』と、守宮に心の中で叫んでいるのだが...
ちなみに、ラニーニャはスペイン語で「女の子」、エルニーニョ(同地域での海水温の上昇)は「男の子=神の子イエス・キリスト」という意味だそうである。
このラニーニャに加えて、インド洋では、ダイポールモード現象(インド洋東部は海水温の低下、西部では上昇)が起きていて、これも日本に猛暑をもたらすというダブルパンチである。
この二つが同時に起きたのは、1967年以来で40年ぶりだそうだ。
この年は、関東地方で旱魃が始まり、その後、各地で豪雨が続いたという。
当時のことは、まだ学生気分も抜けなくて生活感もなく覚えていない。
しかし、その年のはじめの大雪は記録的なもので、一月にスキーへ行ったが、宿への道路は車が入れず、国道から1時間も荷物を背負って雪の中を歩いた。
当時のスキー板は、まだヒッコリーが主流で、しかも身長より30cmも長い。
私はというと、今の体重の半分を少し上回る位しかなく、その細い体で、長い重いスキーと革の重いスキー靴、さらに一週間分位の荷物を背負っての雪道は最悪だった。
友人たちが助けてくれたので、何とか宿までたどり着いたが、その印象が強すぎて、帰路は、再度国道まで歩いたのか、車が迎えに来てくれたのかさえ覚えていない。
子どもを持って数十年、以来、殆ど毎日、午後7時前のNHKの天気予報を見続けている。
明日の天気で、子どもに何を着せようか、傘を持たせようか、大物の洗濯をどうしようか等々、私の生活に欠かせないものになった。
今は、週間予報で雨の日を見ながら、植木の水遣りを加減している。
我が家は、屋上にささやかな庭がある。
以前は、花壇を作って、自動的に水遣りが出来るようにしてあったが、防水工事をリフォームした時に一旦壊した。
その時に、草花を鉢植えにしたのだが、工事が終わった後、また植木屋さんに頼むのも面倒だったのと、後々またリフォームする時の事を考え、以来、鉢植えのままにしてある。
鉢植えで一番困るのは、水枯れである。
屋上は日当たりや風通しが良い分、乾燥が速くすぐ水切れを起す。
葉が繁っていたりすると、多少の雨では土まで届かないで、雨降りなのに水枯れしたりする。
すると、植物は、先ず葉を落として最小限に体力を絞る。
慌てて水をやって持ち直すが、落ちてしまった葉の掃除も大変なのである。
二株ある姫エニシダは、姫なのに130cm以上に大きくなり過ぎ、多少の雨では葉しか濡れず、これを繰り返している。
屋上と外の水遣りには、それぞれ小一時間はかかってしまうが、朝は起きるのが遅く、夕方は忙しい私にとって、結構大変な作業である。
外は、車の出入りがあるので、道路からのアプローチを全面コンクリート張りにしてしまっている。
そのため、ブロック塀隠しの柘植とアイビー以外、ここも鉢植えばかりである。
ここは、毎年、秋〜春と初夏〜秋に咲く花を入れ替えている。
夫は『鉢を誰かに持っていかれる』と言うが、むしろ、それよりも防犯のために置いている。
昨今、この辺りも大変物騒になって、空き巣やバイクでの引ったくりや放火なども起きている。
我が家も、以前、娘婿の車の窓が割られ、何も盗るものが無かったとみえタバコを持っていかれた。
それ以来、センサーライトの設置とともに、沢山の花を飾ることにしたのである。
猛暑、水不足は生活にとっても大変困るのであるが、我が家の植物にとっては死活問題である。
せめて、猛暑から暑さに弱い植物を守ろうと、今年は、屋上の南側全面に高さ6尺のヨシズを張り巡らそうとした。
なぜヨシズかというと、大型台風が来たときや夏の終わりには、取りはずし易いようにである。
後1枚12尺巾を張れば終わるのであるが、そこで、目下挫折している。
それは、我が家にずっと住み着いているが、絶対に遭遇したくない相手に遭遇してしまったからである。
その相手は、守宮(ヤモリ)である。
三十五年前、最初に木造の家を建てたとき、裏の両親の家の物置から我が家の裏へ越してきた。
それから、二十三年前コンクリートに建替えたが、新築した家にどこからか戻ってきた。
人は『家を守るっていうから、いいじゃないか』と言うが、爬虫類、両生類、鳥類という古代の恐竜の仲間が大の苦手な私には、理屈ぬきで嫌である。
そのヤモリは、数年前から、とうとう屋上や玄関わきにも進出してきて植木の陰に住み着いている。
三十五年間で、家の中に入ってきたのは10回も無いが、のろのろとした動きで、時々、雨戸に挟まったりした死骸などを見ると、思わず悲鳴を上げてしまう。
最後のヨシズを張ろうとして、植木鉢を動かしたら、ヤモリが鉢カバーに挟まって逃げられずにヒクヒク動いていた。
鉢カバーを動かせば逃げられたかもしれないが、そばに近づきたくないのと、またその辺に隠れられても嫌なので、そのまま仕事を中断して家の中へ入ってしまった。
夫に頼んで取ってもらうことも考えたが、夫は、必ず私の目に前に持ってきて、わざと怖がらせて面白がる人である。
二日三日して娘に見てもらったら、死骸がなくなっていた。
死んだふりをしていて自力で逃げたのか、それとも鳥が持っていったのかわからないが、まだいるかもわからないので、気味が悪くて鉢が動かせない。
作業も中断したままである。
本格的に暑くならないうちに、早く終わらせたいのだが、家族たちはまことに冷淡である。
『もう、住んでいてもいいから、絶対、私の前には現れないで!私の足音を聞いたら、見つからない場所に隠れて、絶対出てこないで!』と、守宮に心の中で叫んでいるのだが...
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